マスクをしていても口臭は相手に匂う?マスク越しに伝わる口臭を防ぐコツ
マスクを着けていると自分の臭いが気になることはありませんか?口臭がマスク越しに相手にも伝わっているとしたら…心配ですよね。この記事ではマスク口臭の原因と対策を解説。口臭が漏れづらいマスクの選び方や着用のコツもご紹介します。
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●この記事を書いた人●
グリーンハウス株式会社
代表取締役 横尾一浩医師や専門家の方々と口臭について意見を交わし、15年以上に亘り数多くの口臭対策商品をつくってきました。その経験の中で得た口臭に関する幅広い知識を、読者の皆さんのために余すことなくお伝えいたします。
マスク口臭の主な原因は口呼吸
口臭が発生するメカニズムは様々ですが、その原因のほとんどは口内細菌の増加です。マスクをしているとどうしても息苦しくなるため、口呼吸が増える傾向にあります。
普段は口の中を唾液が循環して細菌の増殖を抑えてくれていますが、口呼吸により口の中が渇いてしまうことで口臭の原因になります
マスク自体が臭っていることも
直接的な口臭ではなく、マスク自体が臭っているケースも少なくありません。マスクをしたまま長時間過ごすと、口内細菌が含まれた飛沫や顔の皮脂がマスクの内側に付着します。時間の経過とともに細菌がマスク内で増殖して臭いの原因になります。マスクが臭くなる場合は付着物に要注意です。
腸内環境の悪化が原因であることも
腸内環境が悪くなると、食べた物が腸内で腐敗し悪臭の成分が発生します。悪臭成分が血液に取り込まれて肺に辿りつくと口からも外に出ることになりますので、口臭の元になります。
気にしすぎは禁物
その他に、マスクを着用することで自分の口臭に気がつきやすくなったケースも考えられます。人には誰にでも多少の口臭があります。これを生理的口臭と呼びます。生理的口臭は、寝起き・空腹時・緊張やストレスを受けたときに強くなりますが、臭いの程度も弱く一時的なものなので過度に心配する必要はありません。
おすすめのマスク口臭対策
それでは、どうすれば気になるマスク口臭を予防することができるのでしょうか。いくつかの対策をご紹介します。
①鼻呼吸を心がける
いつも口呼吸になってしまう人は鼻呼吸に改善する「あいうべ体操」がおすすめです。
- (1)「あー」と口を大きく開く
- (2)「いー」と口を大きく横に広げる
- (3)「うー」と口を強く前に突き出す
- (4)「ベー」と舌を突き出して下に伸ばす。
この(1)~(4)を1セット、1日30セットを目安に毎日つづけます。
②こまめに水分を補給する
マスクをしていると喉の渇きを感じにくくなります。意識的に水分を補給し、口の中の潤いを保ちましょう。おすすめはミネラルウォーターか緑茶です。カフェイン入りのコーヒーや紅茶は利尿作用があり体内の水分を減らしてしまうので避けましょう。
③よく噛んで食べる
よく噛んで食べることで唾液の分泌が促されます。目安は1口30回。硬い食材を意識的に摂ると自然と噛む回数を増やすことができます。
④ガムを噛む
ガムを噛むという行為も唾液の分泌を促してくれます。砂糖や果糖は口内細菌のエサになってしまうのでキシリトールタイプのものを選びましょう。
⑤マウスウォッシュを使う
口の中の残った食渣を洗い流すためにマウスウォッシュを活用しましょう。アルコールを含んだものは唾液の分泌を抑制してかえって口臭に繋がることがあるのでアルコールフリータイプを選ぶようにしましょう。
⑥マスクの臭いにはマスク用スプレー
需要の高まりを受けて様々なマスク用スプレーが販売されています。アルコールにより除菌することで臭いを抑えるタイプのほか、アロマ効果によって臭いを防ぐものもあります。
⑦腸内環境を整える
腸内環境の乱れが原因の口臭は、食生活の見直しや適度な運動などにより腸の環境を整えることが改善に繋がります。
【口臭対策】口からドブ・うんちの臭いがする原因は胃?内臓からくる口臭の治し方 >>詳しく読む
マスクをしていても他人に口臭は伝わる?
結論からいうと「臭いは伝わる」と考えてよいでしょう。一般的な家庭用マスクには機能性を高めるためのフィルターが幾重にも重ねられていて、花粉や菌、ウイルスをキャッチして侵入を防ぐ働きがあります。
しかし、臭いの粒はそれらよりも大幅に小さくマスクのフィルターで捕捉することができません。
また、家庭用マスクはどうしても鼻や頬の部分に隙間が空いてしまいます。結果として、呼気と一緒に臭いの粒子がマスクの外に排出されて相手に届くと考えられます。
マスクから口臭が漏れるのを防ぐコツ
マスクで口臭を完全には防げなくても、少しでも外に漏れるのを防ぎたいですよね。そこで口臭を漏らさないためのマスクの着け方や選び方をご紹介します。
顔にピッタリのサイズを使う
- <マスク装着3つのポイント>
- ① 鼻の部位の針金をしっかり曲げてフィット感をアップ
- ② プリーツを広げて顎まで覆う
- ③ 両頬に隙間ができないように
マスクの「ろ過率」を確認する
最近では色々なタイプのマスクが手に入りますが、ウレタンマスクと不織布マスクなら、ろ過性能の高い不織布タイプを選びましょう。
また、不織布マスクならどれも同じに見えるかもしれませんが、実は不織布マスクの中でも性能に大きな違いがあります。マスクの性能を左右するのは「ろ過率」です。ろ過率とはマスクのフィルターでキャッチできる粒子の大きさを示す指標で、マスクのパッケージや箱の裏などに記載されています。
購入前にパッケージをチェックしてBFE試験・VFE試験・PFE試験のカット率がしっかり表記されているか確認しましょう。表記が一切ないものは、臭いの粒子はもちろんのこと、菌やウイルスも素通りしてしまう可能性が高いので、購入を控えたほうが賢明です。
よく分からないという場合は「PM2.5対策」のものを選ぶ
表記を見てもよく分からないという時は「PM2.5対策」と記載されているものを選びましょう。家庭用マスクは大きく「花粉対策」「風邪、ウイルス対策」「PM2.5対策」の3つのタイプに分類されます
中でも「PM2.5対策」と表記されている製品はPFEの試験を行って一定以上の数値が確認されたものになります。
マスク口臭まとめ
マスクは口臭を防ぐためのものではありませんが、選び方や着け方を工夫すれば一定の防臭効果はあると考えられます。大切なのは、出てしまった口臭を漏れなくするのではなく、口臭がしないように取り組むことです。今回ご紹介した口臭対策方法をぜひ習慣化してください。
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