更年期の口臭を何とかしたい!効果的な方法をご紹介

「更年期」とは、閉経を挟んだ前後10年間で、一般的に40代半ばから50代半ばのいわゆる“アラフィフ女性”に訪れます。

更年期女性を悩ませるのが、さまざまな「更年期障害」の症状。

女性ホルモンであるエストロゲンなどの分泌量が大幅に減少する影響によって、「ホットフラッシュ」と呼ばれる顔のほてりや大量の汗、頭痛、抑うつ状態といった症状が出ます。症状の表れ方には個人差がありますが、ひどい人になると日常生活に支障をきたすことも少なくありません。

また、更年期の女性は口臭や加齢臭が強くなるとも言われています。

今回は「更年期の口臭」にスポットを当てて、40代・50代前後の更年期に入った女性の口臭がきつくなる理由や予防・改善策についてご紹介します。

更年期女性の口は臭い⁉女性ホルモン減少との関係

更年期女性の口は臭い⁉女性ホルモン減少との関係

女性の身体や精神面に大きな影響を与える、女性ホルモン。女性ホルモンには「エストロゲン(卵胞ホルモン)」と「プロゲステロン(黄体ホルモン)」の2種類があり、エストロゲンは女性特有の丸みを帯びた身体など作ったり、肌や髪に潤いを与えたりします。一方、プロゲステロンは基礎体温を上昇させたり、妊娠状態を保ったりと、妊娠に関わる役割を担うホルモンです。

女性ホルモンのエストロゲンには肌や粘膜に潤いを与えて保護する作用のほかに、自律神経を整えて唾液の分泌量を調節し、口の中を潤して粘膜を守るという役割も果たしています。

更年期で女性ホルモンが減少すると、唾液の分泌量が少なくなって口の中がカラカラになりやすくなります。口腔内が乾燥すると細菌が増殖して悪臭ガスを放つようになり、それが呼吸と共に排出されることでひどいニオイの口臭となります。

また、唾液は口の中を清潔に保つ役割も担っているため、唾液分泌量が減少することで口内環境が悪化し、虫歯や歯肉炎、歯周病が発症しやすくなります。

こうして、更年期女性の口が臭くなるのです。

アラフィフ女性は口がカラカラ!更年期はドライマウスに注意

アラフィフ女性は口がカラカラ!更年期はドライマウスに注意

「ドライマウス」とは、その名の通り口の中が乾燥している症状のこと。女性ホルモンのエストロゲンが減少した影響によって発症するほか、ストレスがたまっていたり、口回りの筋力が低下したりすることでも発症します。また、花粉症をはじめとしたアレルギー症状を緩和させる抗ヒスタミン薬や、抗うつ薬などの副作用でもドライマウスの症状が表れることがあります。

更年期障害の1つである「気分の落ち込みや不安感」など心の不調を治療・改善するために、抗うつ薬や抗不安薬を処方されることがあります。しかし、エストロゲンの減少や多汗による唾液分泌量の低下と、抗うつ薬の副作用という口腔内が乾燥する要因が複数重なることで、ドライマウスの症状がさらに悪化する可能性も。

健康な状態の口腔内は唾液によって清潔に保たれていますが、唾液の量が減ると細菌が増殖しやすくなり、口腔内トラブルの元に。口の中が乾燥するとひどい口臭を発生させるだけでなく、食べ物を飲み込みにくくなったり、喋りにくくなったりといった日常生活に関わる影響を与えます。

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唾液を増やして口臭を撃退!すぐできる唾液増量法

口臭の予防にもっとも大切なのが、唾液の量を増やして口腔内を潤すこと!唾液の分泌量低下を改善するために、今すぐ実践できる唾液増量法をご紹介します。

唾液を増やして口臭を撃退!すぐできる唾液増量法

【唾液の分泌量を増やす効果的な方法】

  1. ①噛む回数を増やす

    よく噛んで食べることで唾液の分泌が促されるだけでなく、満腹感を得やすくなるのでダイエットにも効果的。おやつには、唾液の分泌を促すガムやおしゃぶり昆布をチョイスしましょう。虫歯予防効果を狙うなら、キシリトールが50%以上配合されているものを。口臭の元となる歯垢(プラーク)を防ぐので、口臭予防もできます。

  2. ②水をこまめに飲む

    口の中を乾燥させないためには、こまめに水を補給すること!特に、朝食後は200~300ml程度の水を飲むと、唾液の分泌が促進されます。起床時の強烈な口臭を改善するには、寝る前にコップ1杯分の水を飲みましょう。眠っている間に体内から汗として排出される水分はコップ1杯分と言われているので、あらかじめ補給しておくことで体内の水分量をキープできます。

  3. ③唾液の分泌を促すエクササイズを行う

    唾液の量を増やすエクササイズの代表的なものが「ベロ回し運動」。唾液の分泌量が増えるだけでなく、顔のたるみ改善や免疫力上昇にも効果が期待できます。毎日続けて、口の中を潤しましょう!

    <ベロ回し運動>
    ①口を閉じた状態で、歯茎の表面に沿って大きく円を描くように、舌を根元からゆっくり動かす
    ②右回りに20回、左回りに20回を1セットとして、1日3セット行う ※最初は少ない回数から始めて、痛みを感じたらすぐに中止してください。顎関節症の人は症状を悪化させる恐れがあるため控えましょう。

更年期女性の口臭を防ぐ3つの食べ物

40代半ば~50代半ばの更年期女性は、口の中が乾くことで口臭が臭くなりがちです。

唾液が出やすくなる食べ物や、口臭抑制効果が高い食材を日常的に摂取することで、口臭の予防・改善効果が期待できます。アラフィフ女性の口臭を防ぐのに役立つ食べ物3つを厳選してご紹介!

更年期女性の口臭を防ぐ食べ物

【唾液の分泌量を増やして口臭を防ぐ食べ物3選】

  1. ①おしゃぶり昆布

    コンビニでも手軽に購入できる「おしゃぶり昆布」は、優秀な口臭予防おやつ。適度な噛み応えで唾液の分泌を促進するだけでなく、昆布に含まれているアルギン酸や“うまみ成分”であるポリグルタミン酸も唾液の分泌量増加に大きな効果を発揮します。

  2. ②梅干し

    抗菌作用が高いことで知られる梅干しは、口臭予防食材の代表格。梅干しに含まれるクエン酸には、虫歯(う蝕)や歯周病を予防する効果もあります。

  3. ③アーモンド・ナッツ

    噛み応えがあるアーモンドやナッツは咀嚼の回数が増えるため、唾液の量を増やします。アーモンドには悪玉コレステロールを減らす「オレイン酸」が含まれるため、生活習慣病の予防も期待できる食材。とは言え、食べすぎると肝臓に負担をかけるので、1日20粒程度を目安に適量を食べましょう。

効果的なケアで更年期の口臭を改善しましょう

効果的なケアで更年期の口臭を改善しましょう

ホットフラッシュや頭痛、めまい、気分の落ち込みやイライラなど多くの症状に見舞われるだけでなく、口臭まで悪化してしまう更年期。

口の臭いが気になると、夫や友人などとの会話も楽しめませんよね。更年期の症状が表れはじめた40代半ばから50代のアラフィフ女性は、唾液の分泌量を増やす食べ物を意識的に摂って、更年期女性特有の口臭を防ぎましょう。

口腔内のカラカラ状態を改善したり、歯周病治療を行ったりしても口臭が改善しない場合は、胃や腸など内臓のトラブルが元となっていることも考えられます。

50代といえば、更年期以外にも高血圧や糖尿病、心筋梗塞などいろいろな病気が身近に感じられてくる年齢です。内臓トラブルからくる口臭の場合は、口臭の発生源となる病気を治療することで、口臭が改善する可能性大。気になる症状がある人は、かかりつけ医に相談してみましょう。

効果的なケアを行って、口臭に悩まない毎日を!

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