頭皮の加齢臭に要注意!隠せない頭のオヤジ臭対策
年齢を重ねるとともに発生する加齢臭。頭皮は加齢臭の主な発生源でもあります。
毎日シャンプーをしているのにもかかわらず頭皮の臭いが気になり、「エレベーターや電車などの密閉空間で頭が臭っていたらどうしよう…」と不安を感じている方も多いのではないでしょうか? 人との距離が近いシーンでも安心して過ごしたいですよね。
今回は頭皮が臭う原因や加齢臭との関係、改善方法を紹介します。
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●この記事を書いた人●
グリーンハウス株式会社
代表取締役 横尾一浩15年以上に亘り、医師や専門家の方々と意見を交わしながら「臭い」を研究し、数多くの臭い対策サプリをつくってきました。その経験の中で得た「体臭」や「加齢臭」に関する幅広い知識を、読者の皆さんのために余すことなくお伝えいたします。
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目次
頭皮が臭う原因は“大量の皮脂”
頭皮が臭う主な原因は、皮脂と汗がまざりあって繁殖した雑菌です。
私たちの全身に存在する皮脂腺からは、常に新しい皮脂が分泌されています。通常、皮脂は水分の蒸発を防いで肌を守る役割を果たしてくれていますが、分泌量が多すぎると、ニオイや刺激などのさまざまなトラブルを引き起こす原因になります。
頭皮は皮脂によるトラブルが多発
頭皮は私たちのカラダのなかでも、もっとも皮脂の分泌量が多い場所です。1平方センチメートルあたりの皮脂腺数は、かかとや手のひらがほぼゼロなのに対して、頭皮は額や頬の約3倍、背中の約5倍にもなります。
さらに、髪の毛におおわれているため高温多湿になりやすく、雑菌たちにとって絶好の繁殖場所になっています。
頭皮のニオイ!こんな人は要注意!
- ●毎日髪を洗わない人
- ●中高年の人
- ●頭皮がベタベタする人
- ●脂っこい食事が好きな人
- ●運動をする習慣がない人
- ●お風呂をシャワーですませる人
頭皮は加齢臭のメイン発生源
前述したように頭皮はニオイが発生しやすい悪条件が揃っています。それは加齢臭にとっても例外ではありません。
加齢臭とは、主に40代以降の男女に多く見られる独特な体臭のことで、ノネナールという物質が原因で発生します。30代の前半まではあまり見られませんが、30代半ばあたりから皮脂の中に「パルミトオレイン酸」という脂肪酸の一種が含まれるようになり、40代以降で増加します。この「パルミトオレイン酸」が酸化することでノネナールが生成されて加齢臭を発生させるのです。
皮脂の分泌量が多いほど「パルミトオレイン酸」も増えてノネナールが大量に発生します。私たちのカラダの中で皮脂の分泌量がもっとも盛んな頭皮からは、たくさんの加齢臭が発生しているのです。
頭皮のニオイは隠せない
加齢臭の原因であるノネナールは皮脂の分泌量が多い場所で生成されるので、頭皮のほかに脇、背中、お腹などからも発生しています。頭皮のニオイが問題になりやすい理由は、脇、背中、お腹が衣服におおわれているのに対して、頭は裸の状態で、なおかつ相手の鼻に近いためです。
体臭は洋服である程度ブロックすることができますが、頭は隠すことができません。ニオイの強い整髪料で誤魔化そうとするとかえって悪臭がひどくなるケースもあるので、根本的なケアが必要です。
女性にも加齢臭は発生する
加齢臭は、古い油と青臭さが混ざったような独特なニオイが特徴です。別名オヤジ臭ともいわれるので男性のものというイメージがありますが、実は性別差はなく、年齢を重ねると男女ともに発生することが分かっています。
たしかに女性に比べると男性のほうが皮脂の分泌量が多い傾向にありますが、女性は加齢により女性ホルモンが減少するにしたがって、皮脂の酸化が起こりやすくなり、加齢臭が発生しやすくなるといわれています。女性もしっかりと加齢臭対策をすることが大切です。
女性の加齢臭対策!原因は?どんな臭い?何歳から?分かりやすく解説 >>詳しく読む
頭皮の臭いをセルフチェックする方法
ケアをはじめる前にまずは、頭皮が本当に臭っているのか自分でチェックしてみましょう。手軽に試せる頭皮のニオイのセルフチェック方法をご紹介します。
1.頭皮を指の腹でこすってみる
頭皮のニオイチェックでもっとも簡単な方法です。最初に指を洗ってキレイにします。石けんやハンドソープには香料が含まれていてニオイが分かりづらくなるため、ぬるま湯がおすすめです。
指の腹を、頭頂部、側頭部、後頭部、生え際などに押し当てて指についたニオイを嗅いでくさいかどうかチェックしてみてください。ニオイがもっとも強くなるの入浴前に行うのがベストタイミングです。
2.ドライヤーをあててみる
渇いた髪にドライヤーの風を後頭部から吹きかける方法です。ニオイを感じやすい温風モードを使いましょう。こちらも入浴前に行うのがベストです。
今すぐはじめたい! 頭皮の加齢臭対策
加齢臭は歳を重ねれば誰にでもある程度は発生しますが、適切なケアに取り組むことでニオイを軽減することができます。いくつかの方法をご紹介します。
カラダの内側から対策して、加齢臭への不安を払拭する方法 >>今すぐ実践
医薬部外品のシャンプーを使う
頭皮の加齢臭を防ぐために医薬部外品(薬用)シャンプーを使うようにしましょう。医薬部外品のシャンプーには、殺菌効果や抗菌効果が認められていて成分が配合されているのでニオイ対策に効果があります。パッケージ裏の成分表を確認して次の成分が含まれているかチェックしましょう。
- ●ピロクトンオラミン(オクトピロックス)
- ●グリチルリチン酸ジカリウム
- ●イソプロピルメチルフェノール
- ●ミコナゾール硝酸塩 など
皮脂がたくさん出ているからといって洗いすぎは逆効果になることがあります。基本的にシャンプーは就寝前の1日1回にしてください。
加齢臭ケアにおすすめのシャンプー【ドラッグストアで買える男女別3選】 >>詳しく読む
正しいシャンプーをする
誤ったシャンプーをつづけると頭皮の環境を悪化させる原因になります。髪の毛を洗う前にブラッシングを行い、髪の毛を十分に濡らしてからシャンプー剤を両手で泡立てて頭皮を洗うようにしましょう。
洗った髪の毛を乾かすタイミングでニオイがする場合は、すすぎを十分に行えていない可能性があります。また、シャンプー後は雑菌の繁殖を防ぐためにできるだけ早く乾かすようにしてください。
シャワーで済ませず入浴する
忙しいときはシャワーで済ませがちですが、汗をかきやすい季節はとくに毎日入浴して肌を清潔に保ちましょう。
湯船にしっかり浸かり、汗をかくと汗腺を鍛えることができます。汗腺を鍛えることでベトベトした濃度の高い汗から、サラサラとした良い汗をかけるようになります。サラサラとした汗は成分がほぼ水に近く蒸発もしやすいので、加齢臭の発生を抑えることができます。
動物性脂肪を控える
動物性脂肪の多い食事は皮脂の過剰分泌につながるため加齢臭の原因になります。具体的には、牛・豚・鶏などの肉類や、バター、チーズ、揚げ物やジャンクフードの摂りすぎに注意しましょう。
抗酸化作用の高い食材を摂る
年齢とともに体内の抗酸化力が低下し、皮脂の酸化が起こりやすくなります。抗酸化作用の高い食材を意識的に摂るようにしましょう。
抗酸化作用を持つのはビタミンA・ビタミンC・ビタミンE、ポリフェノールを含む食品です。
代表的な食品はゴマ・アーモンド・ピーナツ・かぼちゃ・アボカド・うなぎ・豆類・ごぼうです。なかでもゴマはさまざまな料理に加えて手軽に摂ることができるのでおすすめです。
それでも解決しない場合は
食生活の改善が難しい場合はサプリメントで補うのもよいでしょう。マッシュルームから抽出されたシャンピニオンエキスは、高い消臭効果と抗酸化力があることで知られています。臭いに悩む医療や介護の現場で、入居者の食事と一緒に提供されてきた実績を持つ成分です。
シャンピニオンエキスで、体の内側からニオイ対策 >>詳しく見る
頭皮の加齢臭対策まとめ
加齢臭はデリケートな問題なのでニオイが出ていても周囲から指摘してもらえることはなかなかありません。
頭皮から発生する加齢臭は特に強烈です。放置していると家庭や会社で避けられてしまうことも…。30代の半ばを過ぎたら加齢臭が出ている、または油断したらニオイが強くなると認識して、今回ご紹介した対策方法をぜひお試しください。
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